命を軽視?動物虐待巡る司法判断に疑問 検察は「起訴見送り」、民事訴訟の慰謝料は低額

長期化する新型コロナウイルス禍の中、癒やしを求めてペットを飼う人が増えている。一方、命を奪う虐待行為や、限度を超えた頭数を飼って劣悪な環境で衰弱死させる「多頭飼育崩壊」も後を絶たない。2020年6月には罰則を強化した改正動物愛護法が施行され、動物愛護に対する社会的関心が強まっている。だが、刑事事件や民事訴訟での司法判断を見ると、動物の命が尊重されているとは言いがたく、強まる市民の意識との間には埋めがたいギャップがある。(共同通信=鈴木優生、助川尭史) ▽猫に火、一転起訴 大阪府箕面市で保護猫カフェを営む木村知可子さんは2017年夏、地域猫の保護活動をする市内の団体から1匹の子猫を引き取って里親を探し始めた。生後3カ月ほどで人なつっこく、カフェの客のひざにすぐ乗りたがる。しっぽがジグザグに曲がっていたことから「ジグザくん」と呼ばれ、かわいがられた。 里親はすぐに見つかった。市内に住む夫婦。以前にも猫を譲渡したことがあり「知ってる人だし」と信頼して猫を託した。定期的に送られてくる写真には、里親と元気に暮らす姿があった。

父親に包丁突き付け脅した疑い 35歳娘を逮捕 佐野

3日午後3時半ごろ、佐野市七軒町の自宅で父親(64)に包丁を突きつけ「いい加減にして。殺すぞ」などと脅したとして、佐野警察署は無職の娘(35)を暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕しました。 仕事をしていないことについて父親と口論となったことが犯行の発端とみられています。

今も続く万引犯の「顔写真公開」 当然の自衛かやり過ぎか…弁護士の見解は? 〈dot.〉

2014年、万引被害にあった店側が犯人とされる人物の写真をインターネット上で公開し、議論を呼んだことがあった。店側を擁護する世論もあれば、専門家からは名誉毀損(きそん)などの法的問題を指摘する声も上がった。だが、今も全国各地で店側は万引被害に悩まされており、犯人とされる写真を掲載する事例は続いている。被害が深刻化する中での正当な自衛策か、はたまた度が過ぎた違法行為なのか――改めて、弁護士に見解を聞いた。

交差点でトラックと軽乗用車が衝突…44歳男性死亡 "赤信号を無視"か 56歳男逮捕 北海道新十津川町

2月4日夜、北海道新十津川町の交差点でトラックと軽乗用車が衝突する事故があり、軽乗用車の44歳の男性が死亡しました。 事故があったのは、新十津川町弥生の国道275号線の交差点です。 2月4日午後11時ごろ、南に向かって走っていたトラックと西に向かって走行していた軽乗用車が出合い頭に衝突しました。 警察によりますと現場は信号のある交差点で、トラックは軽乗用車の運転席側にぶつかり、軽乗用車を運転していた新十津川町の介護士、加藤充さん(44)が意識不明の状態で搬送されましたが、病院で死亡が確認されました。 警察はトラックを運転していた札幌市のトラック運転手、出村光一容疑者(56)を、過失運転致傷の現行犯で逮捕し、出村容疑者が赤信号を無視した可能性があるとみて詳しく調べています。

「歌ったら逮捕」それでも歌う魂の攻防 映画『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』本編映像

伝説のジャズシンガー、ビリー・ホリデイとFBIの対決を描いた映画『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』(2月11日公開)より、ビリー・ホリデイが「奇妙な果実」を歌い、警官に追われるシーンの本編映像が解禁となった。 地上にひとつしかないと称えられた歌声で肌の色や身分の違いを超えて当時の人々を魅了し、没後60年以上経っても、その強烈なカリスマ性が現代のアーティスト達に影響を与え続けているビリー・ホリデイ。彼女は、長きに渡り執拗(しつよう)にFBIに追い続けられた。 ターゲットとなった理由は、人種差別を告発する「奇妙な果実」を歌い続けたから。ビリーは「歌ったら逮捕する」と脅されながらも、「この歌だけは捨てない」と真っ向からはねのけてステージに立ち続けた。本作は、ビリー・ホリデイの短くも壮絶な人生をFBIとの対決に焦点を当てて描く。 ビリーを演じる歌手のアンドラ・デイは、映画初出演ながら、そのズバ抜けた歌唱力で名曲の数々をビリーが憑依したかのように歌い上げ、彼女のパワフルかつ美しい生き様を体現した演技で観る者全ての胸を打ち、「第78回ゴールデングローブ賞」主演女優賞(ドラマ部門)を受賞、「第93回アカデミー賞」主演女優賞ノミネートを果たした。 解禁された本編映像は、ビリーが合衆国から危険視されていたことがわかる本編の中でも非常に象徴的なシーン。1947年フィラデルフィアのアール劇場、満員の会場に警察が並び構える異様な光景から始まる。緊張感漂う重々しい空気の中、ビリー・ホリデイ(アンドラ・デイ)がステージに立つと会場は一気に拍手と歓声に包まれる。 「『奇妙な果実』を頼む」という声が飛ぶ中、ビリーが「奇妙な果実」を歌いだしたその刹那、警官が「やめさせろ」と動き始める。歌うことを止められていた夫のモンローを一瞥しながらも歌い続けようとしたビリーだったが、「逃げるぞ」とバンドメンバーに抱えられ、ステージを降ろされる。「私はこの歌を歌うのよ。邪魔しないで!」とビリーが激しく叫び、観客と警官がステージに押し寄せ映像は幕を閉じる。 このシーンは、観客にも白人が多くおり、ビリーが歌う「奇妙な果実」が肌の色や身分の違いを超えていかに人々を魅了していたか、そしていかに合衆国から危険視されていたかわかる本作の中でも非常に象徴的なシーンだ。 アンドラは「彼女にはまるで磁石のように人を引きつける魅力がありました。そして、彼女はその力を利用して、アメリカの人種差別の恐ろしさ、リンチについて語ったのです。彼女には人々をひとつにまとめる力があり、当時の国の体制や(人種差別という)大衆文化に反駁したから、(当局が)あれほど怖がったのだと思います」と語る。そして「この歌に刺激されて、私たちには物事を前に進めさせる力が確かにあるのだと、どうか思い出してほしい」と力強いメッセージを送っている。 1950年代、60年代の公民権運動の音楽的出発点とも言われる「奇妙な果実」。圧巻のフル歌唱を劇場で堪能してほしい。