愛知県名古屋市緑区で60代くらいの男女2人の遺体が見つかり、息子とみられる男が逮捕された事件で、男が「母親に自分で貯めたお金を使い込まれて腹が立った」などと供述している事が分かりました。 警察によりますと、10月10日夕方、名古屋市緑区にある集合住宅の一室で、60代くらいの男女2人が仰向けの状態で頭から血を流して倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。 警察は「両親を殴って殺してしまった」などと通報した自称・無職の喜多圭介容疑者(36)を女性の頭などを複数回殴り殺害したとして逮捕しました。警察の調べに対し、喜多容疑者は「殺意はありません」などと容疑を一部否認しているということです。 喜多容疑者は両親と3人で暮らしていたとみられています。また、捜査関係者によりますと、喜多容疑者は「母親に自分で貯めたお金を使い込まれて腹が立った」などと供述していることが分かりました。 警察は死亡した2人が喜多容疑者の両親とみて身元の特定を急ぐとともに、喜多容疑者が父親とみられる男性も殺害した疑いもあるとみて捜査しています。