パレスチナ系女児をおぼれさせようとした罪で女を起訴、憎悪犯罪か 米テキサス州

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(CNN) 米テキサス州北部ユーレスの警察によると、アパート敷地内のプールでパレスチナ系米国人の女児をおぼれさせようとした女(42)が、殺人未遂などの罪で起訴された。 警察は先月19日、アパートのプールで騒ぎが起きているとの通報を受けて出動した。目撃者らは警官に、酩酊(めいてい)状態の女が子どもをおぼれさせようとして、子どもの母親と言い争いになったと話した。 被告は現場から立ち去ろうとしたところで警察に止められ、公共の場での酒酔い禁止に違反した容疑で逮捕されていた。 母親の話によると、プールで6歳の息子と3歳の娘を遊ばせている時に、被告から「どこの出身か。あの2人はあなたの子か」と尋ねられた。母親はイスラム教徒の女性が髪を覆うスカーフ「ヒジャブ」を着けていたという。 母親が質問に答えると、被告は息子につかみかかった。息子はその手をかわしたが、指にかすり傷を負った。 被告はさらに娘につかみかかり、水中に沈めようとした。母親が助け出したが、娘は水を飲んでせき込み、大声で叫んでいた。子どもたちはその後、2人とも医師に異常なしと診断された。 イスラム系市民団体「米イスラム関係委員会(CAIR)」のテキサス支部は21日、連邦当局と州当局に憎悪犯罪としての捜査を求める声明を出した。 CAIRによると、母親は「私たちはパレスチナ出身の米国民だが、子どもたちとどこへ行けば安全に暮らせるのか」「祖国は戦争に直面し、私たちはここで憎悪に直面している。娘は心に傷を負い、私がアパートのドアを開けるたびにおびえてしまう」と話している。

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