大阪地検特捜部が捜査した業務上横領事件で、無罪となった不動産会社「プレサンスコーポレーション」の元社長が検察の違法捜査を訴えている裁判では、3日間にわたり主任検事ら4人の証人尋問が行われました。法廷では、取り調べで「あなたは大罪人ですよ」などと発言した取り調べ映像が流されるという異例の措置がとられ、この発言をした検事が「不穏当だった」などと証言しました。 さらに事件の主任検事は、過去に別の事件の取り調べで、机をたたいて怒鳴るなどしたため、裁判所が供述調書の証拠能力を否定したと、元社長の弁護団が法廷で明らかにしました。証人尋問で主任検事は「(強引な取り調べを)したことはない」と証言していましたが、詳細を示されると「思い出した」と答える場面もありました。(報告:田上瑛莉香・丸井雄生)