京アニ、現地追悼の辞退を呼びかけ 放火殺人事件から7月18日で5年

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放火殺人事件から5年を迎える京都アニメーションが、現地追悼を控えるよう人々に配慮を求めた。 同社の公式ホームページは21日、「7月18日現地追悼のご辞退等について」と題したメッセージを掲出。事件から約5年間が経ち、「時の経過に関わらず、悲しみが癒えることはございません。しかし、皆さまより頂戴した温かい応援を心の支えに、私たちはアニメーションを作り続けることで志を繋ぎ、今を迎えることができました」と振り返った。 本社所在地である京都府宇治市の市立「お茶と宇治のまち歴史公園」に事件について伝える碑を設置することになったと報告し、「ご理解、ご協力をいただいたすべての方々に、心より感謝いたします」と関係者たちに感謝を述べた。その上で、「本年7月18日までには、碑の設置が完了し自由にご覧いただける様になっているものと存じます」として、「碑の設置を踏まえ、本年は弊社YouTube公式チャンネルでの追悼映像の配信は行わない予定です」とアナウンス。 また、「7月18日前後を問わず、弊社第1スタジオ跡地付近へのお越しは引き続きお控えください。近隣にお住まいの方々へのご配慮をお願いいたします」と現地追悼を控えるように配慮を求めた。 ◆京都アニメーション放火殺人事件 2019年(令元)7月18日午前10時半ごろ、社員ら70人がいた京都市伏見区の京アニ第1スタジオに男が侵入し、1階で社員らにガソリンを浴びせてライターで放火。36人を殺害し、32人を負傷させた。京都府警はさいたま市の青葉真司被告の身柄を確保。重いやけどを負っており入院治療が続いたが、京都府警が20年5月27日、殺人や殺人未遂、現住建造物等放火容疑で逮捕した。警察庁によると、殺人事件の犠牲者数としては平成以降で最悪。

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