茨城県坂東市で2004年、県立高1年、平田恵里奈さん=当時(16)=が意識不明の状態で発見され、その後死亡した事件は、20日で発生から20年が過ぎた。県警境署捜査本部は5月末現在で延べ1万4687人の捜査員を投入したが、犯人逮捕につながる有力な情報は得られていない。同級生の女性は同日、2700人余りの署名を添え、捜査強化を求める嘆願書を県警に提出した。 平田さんは04年6月20日午前6時50分ごろ、同市長須の市道脇の草むらで意識不明の状態で発見され、搬送先の病院で死亡した。司法解剖の結果、死因は首を絞められたことによる窒息死と判明した。 県警捜査1課によると、これまで寄せられた情報は28件で、12年以降は新たな情報提供はないという。 平田さんの高校時代の友人、呉屋美香さん(36)は同日、県警本部を訪れ、嘆願書を提出。22年6月からインターネット上や現場周辺で情報提供や事件解決を求める署名活動を始め、オンラインで1683筆、手書きで1047筆を集めたという。 呉屋さんは嘆願書提出後、「恵里奈さんを忘れないでほしい。一番の望みは事件の解決」と話した。 同課は「被害者の無念とご遺族の心労に思いを致し、一日も早い犯人逮捕に結び付けたい。どんなわずかなことでも結構なので、1件でも多くの情報提供をお願いしたい」としている。 情報提供はフリーダイヤル(0120)006475。