岩手県一関市の公共工事を巡る談合事件の波紋が広がっています。 達増知事は6月21日の定例会見で「同じ職員が長くやっていたことが裏目に出た」と述べ市の入札制度のあり方に苦言を呈しました。 達増知事 「長くやっていたことが裏目に出た。その責任を重く受け取めてクリーンにやらなければならなかった」 達増知事は21日の定例会見で、一関市の公共工事を巡る談合事件で市の職員と元職員らが逮捕されたことについて苦言を呈しました。 達増知事 「外との癒着というリスクが長くやればやるほど高まるというのが推測できる。チェック体制のほうもそれに合わせて強くしなければならない」 19日に県警は一関市が発注する工事の入札情報を業者に漏らした疑いなどで市の職員の金今進容疑者(60)を逮捕、工事を不正に落札した疑いで業者側の2人を逮捕し1人を再逮捕しました。 また同様の犯行に及び賄賂を受け取ったとして市の元職員・那須野長己被告(59)もこれまでに逮捕・起訴されています。 こうしたなか20日に市は、金今進容疑者と業者が関わっていた施工中の一関市大東町の道の駅と中里市民センターの建設工事を一時的に停止すると発表しました。 またこれまでの工事の入札をさかのぼってチェックを進めること、入札に関わった複数の市職員が警察の任意捜査を受けていることを明らかにしました。