山口組と絆会を「特定抗争指定暴力団」に指定 神戸市が警戒区域に

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指定暴力団山口組(神戸市灘区)と絆会(大阪市中央区)が抗争状態にあるとして、兵庫や大阪、滋賀などの6府県の公安委員会は21日、両組織を暴力団対策法に基づく「特定抗争指定暴力団」に指定したと官報で公示した。 山口組は既に神戸山口組(兵庫県稲美町)や池田組(岡山市)との間で指定を受けているが、絆会の指定は初めてとなる。 期間は同日~9月20日。各公安委員会は3カ月ごとに更新延長する必要があり、抗争終結が認められるまでは指定解除はされない見通しという。組員の活動を制限する「警戒区域」では、おおむね5人以上で集まることや組事務所の使用などを禁じる。禁止事項に違反すると逮捕される。 兵庫県公安委は、組事務所や幹部組員の住居があることなどから神戸市を警戒区域とした。他府県では、水戸市(茨城県)▽名古屋市(愛知県)▽桑名市、名張市、伊賀市(三重県)▽大津市(滋賀県)▽大阪市(大阪府)-が同区域となった。 山口組と絆会を巡っては、2022年1月に水戸市で山口組系組幹部が射殺される事件が発生し、同5月には三重県伊賀市で絆会組員が山口組系組員に銃撃される事件が起きた。 また、23年4月には、神戸市長田区のラーメン店で山口組系傘下組織組長が射殺され、兵庫県警は今年6月、絆会幹部ら5人を組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)の疑いで逮捕した。 警察庁などによると、両組織の構成員は23年末時点で山口組が約3500人(兵庫県内は約140人)、絆会が約60人(同約20人)という。

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