売掛金回収目的で、女性客を性風俗にあっせん疑い ホストら逮捕

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ホストクラブでの「売掛金」(ツケ)を回収する目的で女性客を性風俗店に紹介したとして、大阪府警は19日夜、大阪・ミナミのホスト、鳥羽優太容疑者(21)=大阪市天王寺区=と知人の花沢航太容疑者(24)=同市中央区=を職業安定法違反(有害業務の紹介)の疑いで逮捕した。認否を明らかにしていない。 2人の逮捕容疑は2023年12月30日、鳥羽容疑者の客だった府内の20代女性を徳島市のファッションヘルス店に紹介し、働かせたとしている。 府警保安課によると、鳥羽容疑者は「宮城りょーた」の名前で活動しており、女性には約80万円の売掛金があったという。ヘルス店での女性の売り上げは鳥羽容疑者に渡ったとみられる。花沢容疑者はヘルス店につてがあり、女性を働かせる見返りに店から紹介料を得ていたと府警はみている。女性は「(鳥羽容疑者から)返済できないなら出稼ぎに行けと言われた」と話している。 悪質なホストクラブが支払い能力を超えた飲食をさせ、客に借金を負わせる売掛金は全国で問題になっている。国によると、全国49カ所の「女性相談支援センター」には23年12月~24年4月、のべ122件の相談があった。厚生労働省は全国の相談窓口につながる短縮ダイヤル「#8778」を設け、支援を強化している。【小坂春乃】

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