町のトップ20年、権力集中 官製談合疑いの前池田町長、セクハラでも背景に

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岐阜県揖斐郡池田町が発注した工事を巡り、前町長の岡崎和夫容疑者(76)が11日、入札情報を業者に漏らした疑いで逮捕され、町に衝撃が走った。岡崎容疑者は町のトップを6期途中まで約20年間務め、町政に多大な影響力を及ぼしてきた。町長を辞職する原因となったセクハラ問題では、岡崎容疑者に権力が集中していた実態が指摘されていた。 「上下水道や道路も含めて、町内のインフラが周辺市町に比べて整備が進んでいるのは岡崎さんの手腕があったから」。ある町関係者は、岡崎容疑者の堅実な町政運営を評価し、こう振り返る。 1966年に入庁した岡崎容疑者は、助役から2003年の町長選に出馬し初当選。職員時代を含め半世紀以上にわたって町政に携わってきた。少子化対策や交通弱者への支援なども進め、関係者は「町のことは何でも知っていて、職員にやらせるよりも自分がやった方が早いと思っていたような人」と語る。一方で「何もかも知り得る立場であることは確か。その部分がこのようなことにつながってしまったかもしれない」と推察する。 岡崎容疑者は今年4月、町の第三者調査委員会から複数の女性職員に対してセクハラ行為をしていたと認定され、町長を辞職。調査報告書は、20年に及ぶセクハラ行為を招いた背景として、町長が人事権を掌握して独断で職員を移動させることが可能な状況で、職員が報復人事や圧力などを恐れ、町長に萎縮した状態だったと指摘した。 現役の町職員は「何十年も町政に携わり、大きな失政もなかった町長に意見しにくい雰囲気はあった」と強調。別の職員も「町長と対立した職員が実際に違う部署へ飛ばされたと聞く。(岡崎容疑者は)会見で『思い上がりがあり、裸の王様だった』と言っていたが、まさにそうだったのではないか」と断罪した。

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