訪問後間もなく襲撃か 被害者電話つながらず 大津・保護司殺人

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大津市の住宅で保護司の新庄博志さん(60)の遺体が見つかった事件で、新庄さんは殺害されたとされる当日、飯塚紘平容疑者(35)=殺人容疑で逮捕=を自宅に招いてから約1時間後に音信不通となっていたことが、滋賀県警などへの取材で明らかになった。この時間帯に飯塚容疑者とよく似た人物が、付近を立ち去る姿が防犯カメラに残されていたことも判明。県警は飯塚容疑者が訪問後の間もない時間で襲ったとみている。 保護観察中の飯塚容疑者は5月24日午後7時ごろ、面会のために新庄さん宅を訪ねたとされ、その後に新庄さんを刃物で何度も刺すなどして殺害した疑いが持たれている。遺体の司法解剖の結果、新庄さんは24日夜に死亡した可能性が高いとされた。 県警などによると、新庄さんはこの日、外出先から午後6時半ごろに車で帰宅。同7時ごろ、飯塚容疑者が1人で新庄さん宅を訪ねる姿がインターホンのカメラに残っていたことが明らかになった。室内には来客に対応した形跡があったことも確認されている。 県警が新庄さん宅近くの防犯カメラを捜査した結果、この数十分後に飯塚容疑者と酷似した人物が歩いている姿が映っていたことも判明した。新庄さんの親族は同8時ごろ、所用で新庄さんに電話しても通じず、約10分後に再び連絡してもつながらずに折り返しもなかったという。 こうした一連の状況を踏まえ、県警は飯塚容疑者が新庄さん宅を訪問してから約1時間以内に襲撃した疑いがあるとみている。飯塚容疑者は「私はやっていないし、何も答えたくない」と容疑を否認しているという。 飯塚容疑者はコンビニ強盗事件に関与したとして、5年前に保護観察付き執行猶予判決が確定した。保護観察期間中は新庄さんが担当保護司となり、月2回程度、面会を通じ生活上の相談に乗るなどしていた。その場所は自宅が多かったという。 これまでに2人の間でのトラブルは確認されていないが、飯塚容疑者は転職を繰り返していたという。「自分が正当に評価されない」などと周囲に伝え、本人のものとみられるX(ツイッター)でも仕事への不満を投稿していたことが分かっている。【菊池真由、飯塚りりん、大坪菜々美】

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