注目の裁判です。去年7月、札幌・すすきののホテルで男性が殺害され頭部が持ち去られるなどした事件。実行犯として起訴された田村瑠奈被告の犯行を手助けした死体遺棄ほう助などの罪に問われている母親の初公判が先ほどから札幌地裁で始まりました。 前田愛奈記者) 「田村浩子被告の初公判の日となりました。札幌地裁の入口には傍聴券を求め長蛇の列ができています」。 わずか40の傍聴席を求め、集まったのは実に357人。 傍聴しに来た人) 「ほう助なのでどういうことを立証するか気になる」。 傍聴しに来た人) 「ほう助で起訴されたが、弁護側がどう弁護して何を主張するのか気になる」。 世間を震撼させた注目の事件の初公判。実行犯とされる娘。手助けしたとされる母。 その口から語られたのは… 「違うと思う点はいくつかございます」 去年7月、札幌・すすきの。ホテルの一室で男性が殺害され、頭部が持ち去られました。これは犯行現場となったホテルのロビーの防犯カメラ映像です。男性とともにホテルに入ってきたのが田村瑠奈被告。殺人や死体遺棄などの罪に問われています。 さらに父の修被告は殺人ほう助などの罪に。そして4日、初公判が開かれている母の浩子被告は、死体遺棄ほう助と死体損壊ほう助の罪に問われています。 起訴状などから見えてきたのは検察側が描く浩子被告の役割です。 一つは瑠奈被告が男性の頭部を自宅に隠すことを容認したこと。もう一つは、瑠奈被告から頭部を損壊する様子をビデオ撮影してほしいと求められ、その撮影を修被告に依頼したことです。 捜査関係者によりますと浩子被告は当初、こう話していたといいます。 「娘の犯行を止めたかったが止められなかった」。 そんな親子の関係性について逮捕直後、親族の男性はー 親族の男性) 「お父さんもお母さんも溺愛っていうか。もうもう溺愛も溺愛、ひどいんだ」、「(修被告は)自分の子どもに対してはどこか生ぬるい、溺愛が勝っちゃったんだな」。 事件発生から1年を前にようやく始まった裁判。証言台に立った浩子被告は時折涙を浮かべ言葉を詰まらせながら起訴内容を否認しました。注目の初公判で何が語られたのか。 このあと午後4時ごろ、札幌地裁前から中継で詳しくお伝えします。