スーツケースの中から人気動画配信者・原唯之さん(46)の遺体が発見され、元交際相手の西髙舞容疑者(32)と、その家族らが逮捕された事件について、元徳島県警捜査一課警部の秋山博康氏が取材した。 遺体が見つかったのは、多摩川の河川敷だった。遺体は発見現場から約2キロ上流で遺棄され、そこから約1キロの距離に容疑者家族が住んでいた都営住宅がある。ここでは舞容疑者と兄、母親の3人で暮らし、離婚した父親は千葉にいた。 秋山氏が容疑者宅で見つけたのは、室内の様子を遮るように、窓に張られた厚手のシートだった。「外から見えないように“目張り”しているのか」。容疑者宅の隣に住む、住民のMさんに話を聞いた。 Mさんは2023年1月、現在の部屋に引っ越したが、その時すでに容疑者一家は隣に住んでいたという。「元気のいい声で『西髙です。よろしくね!』」とあいさつしたと振り返り、「そんなことしたとはビックリ」と語る。 母親は一度も見たことはないが、「息子(西髙昌吾容疑者)と娘(舞容疑者)には何回も会った」。ゴミ出しなどには必ず2人で外出し、「兄がボディーガード代わりをやっていたようだ」と証言する。また、Mさんは、被害者の原さんと思われる男性の姿も目撃していた。「私が見たのは1回だけ。野球帽をかぶって、『こんにちは』と声をかけられた」、一方でMさんは、容疑者宅から聞こえる、「ブオー!」といった騒音に困っていた。 「母親が午後2時半くらいになると風呂を沸かす。寝ていたら、飛び起きてしまう」という、その音は毎日聞こえた。風呂場を見せてもらった秋山氏は「音がするはずない」といい、Mさんも「絶対しない」と同意する。 隣から聞こえてきたのは、ボイラー音に限らなかった。「一度だけ、女が話し始めたと思ったら、ボイラーの音が出て、聞こえないようになった」ことがあった。そのときMさんは、音で会話をごまかしているように感じたという。 現段階では死体遺棄罪での捜査が進められているが、秋山氏は「前段階である殺害も視野に入れている」と推測する。その上で「遺棄現場からも近く、目張りがある。間取りをみると6畳、4畳半、3畳の部屋。ひょっとしたら、この部屋で殺害した可能性が高い」と推理した。 (『ABEMA的ニュースショー』より)