埼玉県戸田市笹目5の首都高速道路5号池袋線下りで5月にあった追突事故で、警視庁交通捜査課は3日、死亡した男性3人の身元をDNA型鑑定などで特定したとして明らかにした。 警視庁によると、死亡したのは、中央区晴海2の会社員、船本宏史さん(54)、長野市篠ノ井会の職業不詳、小松謙一さん(58)、荒川区南千住6の会社員、杉平裕紀さん(42)。 事故は、5月14日午前7時35分ごろに発生した。渋滞で停車していた船本さんの乗用車に大型トラック(13トン)が後方から追突。さらに、小松さんと杉平さんの乗用車と玉突き事故を起こし、乗用車3台が炎上した。 警視庁は、大型トラックを運転していた相模原市緑区下九沢、会社員、降籏紗京(ふりはたさきょう)容疑者(28)を自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で現行犯逮捕した。 その後の捜査で、降籏容疑者は事故当日の朝に38・2度の熱があり、市販の鎮痛剤を飲んでいたことが判明。衝突現場の約2キロ手前から意識を失っていた疑いがあるという。 事故では、いずれも別のトラックを運転していて巻き込まれた男女3人も重軽傷を負った。【加藤昌平】