7万人が使用できる麻薬類5種をプラスチック製の栄養剤ボトルとシャンプーボトルなどに隠した麻薬密輸犯が検挙された。 仁川(インチョン)地検は3日、特定犯罪加重法の麻薬類管理法(大麻)違反容疑で49歳の男を先月30日に拘束起訴したと明らかにした。男は先月15日に仁川国際空港を通じて覚醒剤1035.32グラム、ケタミン1079.46グラム、エクスタシー1000錠、LSD800枚、大麻オイル1124.84グラムなど7万人分、8億ウォン相当の麻薬類を密輸した容疑を受けている。 男は錠剤形態のエクスタシーを栄養剤のボトルに、液体状態の大麻オイルをシャンプーボトルなどに入れて生活用品に偽装していた。男はこれを旅行用キャリアに入れて韓国に持ち込もうとしたが、仁川空港本部税関が男の旅行用キャリア内にある麻薬類を摘発した。検察は男を緊急逮捕し密輸した麻薬をすべて押収した。 検察によると、男はテレグラムを通じて氏名不詳の人物からの指示を受けた後、先月10日米ラスベガスに出国した。その後あるホテルの駐車場のエアコン室外機の裏に隠匿された麻薬を回収してこれを韓国に運んできたという。また、韓国国内で覚醒剤を小分けして隠匿する役割をし、見返りとして1000万ウォン相当の暗号資産を受け取ったことも確認された。 検察関係者は「最近国際麻薬密輸組織が韓国と日本などで運び屋を雇用して麻薬を運ぶ事例が多数確認されており、犯行手法も組織化・専門化されている。関係機関と協力して麻薬流入を事前に徹底的に遮断する」と明らかにした。