マカオ司法警察局は5月31日、中国本土からマカオを訪れていた男性へ賭博用途のカネを高利で貸し付けた上、返済不能になった後に監禁したとして中国人(中国本土居民)の28~38歳の男女(男2人、女1人)を逮捕したと発表。 同局によれば、同月29日に友人がマカオで監禁されているとの通報があったことを受けて捜査に着手。監禁場所がコタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設ホテルの客室であることを突き止め、客室内から被害者を救出するとともに、部屋の中にいた容疑者3人の逮捕に成功。 被害者は同月27日午後、以前マカオのカジノで知り合った2人の男からカジノのバカラゲームで勝った際に2割分のゲーミングチップを利息として支払う条件で賭博用途の現金20万香港ドル(日本円換算:約400万円)を借りてコタイ地区のIR併設カジノでプレイしたが全額負け、同じ相手から身分証を担保に同一条件で30万香港ドル(約600万円)の追加借入を行ってプレイを継続するも28日夕方に再び全額負け、支払利息の合計は28万香港ドル(約560万円)に上ったとのこと。被害者は返済不能に陥ったことから高利貸しの男2人にコタイ地区のIR併設ホテルの客室へ連れて行かれ、再三にわたって債務の返済を要求されたが、高利貸しの男2人が29日に客室をチェックアウトする必要が生じたため、被害者が男2人と新たに加わった女1人に連れられ別のホテルに移動する中、隙をみて友人に警察へ通報するよう連絡を入れたという。被害者の監禁時間は32.5時間にも及んだ。 なお、高利貸しの男女3人は同局の調べに対して協力を拒否しているものの、同局では3人の関与は濃厚とし、全員を高利貸し及び監禁などの罪で検察院送致するとした。