首相の「政敵」逮捕に野党抗議 総選挙控え対立激化 印

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【ニューデリー時事】インドの有力野党政治家の逮捕を巡り、野党側が捜査機関を使った「弾圧」だとして与党・政権への批判を強めている。 与党側は適切な手続きにのっとっただけだと主張。19日から投票が始まる総選挙を前に、与野党の対立が激化している。 「民主主義と独裁のどちらを望むのか、決めなければならない。独裁を支持する者は国から締め出す必要がある」。3月31日、最大野党・国民会議派のカルゲ総裁は首都ニューデリーで開かれた大規模集会でこう訴え、与党インド人民党(BJP)やその支持母体を「毒」と切り捨てた。 集会は、ニューデリーを管轄するデリー首都圏政府トップ、ケジリワル首相の逮捕に抗議するために開催。国民会議派や、ケジリワル氏率いる庶民党など野党各党の指導者が顔をそろえ、数千人の支持者が気勢を上げた。 モディ首相の「政敵」として知られ、与党を糾弾してきたケジリワル氏は3月21日、酒類の販売政策に絡む汚職に関わった容疑で逮捕された。逮捕に関しては、ドイツや米国が司法手続きの透明性を確保するよう訴える声明を出した。 これに対しインド政府は、両国の駐在外交官を呼び出して抗議。インド外務省のジャイスワル報道官は「わが国の選挙や司法手続きに対する外部からの非難は全く容認できない」と反発した。 与野党は、税務当局が国民会議派の複数の銀行口座を税務申告の遅れを理由に凍結したことを巡っても、応酬を繰り広げている。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、ケジリワル氏の逮捕を含め政権による「弾圧」であり、「当局が人権と法のルールを露骨に軽視していることを明確に示している」と指弾した。

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