推しが性加害の犯罪者に…ファンをやめるべき?応援し続けるのは二次加害? “推し活”中の全ての人に刺さる話題の映画「成功したオタク」

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宝塚歌劇団の劇団員死亡事件や旧ジャニーズ事務所の創業者による性加害問題、ダウンタウン松本人志氏の性加害報道など、日本の芸能界が大きく揺れ続ける中、そもそもファンとして誰かを「推す」とはどういうことなのかをファン自身が問い直す韓国のドキュメンタリー映画「成功したオタク」が日本でも公開され、熱い反響を呼んでいる。 オ・セヨン監督はかつて、あるK-POPスターの熱狂的ファンだった。人生の全てを「推し活」に捧げてきたオ・セヨン監督はついに推し本人からも認知され、テレビ共演も果たすなど、その界隈ではまさに「成功したオタク」として知られた存在だったという。 ところが5年前、韓国芸能界を震撼させた性加害スキャンダルによって、推しが逮捕されるという驚天動地の事態に。成功したオタクから一転、「犯罪者のファン」になってしまったオ・セヨン監督は怒りと苦悩で混乱するが、傷ついたファンのひとりとして、推しに裏切られたファンの思いをテーマに映画を撮ることを決意。同じような経験をした友人たちと素直な気持ちを打ち明け合い、様々な立場のファンの言葉をカメラで記録していく。 推しにスキャンダルを起こされた(元)ファンたちは「事件の詳細を知るのが怖くて、自分からは調べなかった」「事件後もファンを続けるのは二次加害になるのだろうか」「過去の自分まで汚された」と葛藤を赤裸々に吐露したかと思えば、グッズを処分しかけたのに、直筆サインに残る小さなインク跡を見つけて「これにも思い出がある」とうっかりテンションが上がってしまったり…。スキャンダル発覚当初は「記事を書いた記者が悪い」と逆恨みしていたオ・セヨン監督自身にも、彼女たちと言葉を交わし、連帯することで少しずつ変化が表れる。 「推し活」はそもそも幸せな行為であり、それが自分にとって美しい思い出や幸せにつながっているのであれば、その時点であなたはもう「成功したオタク」なのだ。そんなメッセージを真摯に伝える本作に関連して、神戸の元町映画館ではトークイベントが2本予定されている。【4月6日】はSKE46の元メンバーで現在はタレント/映画コメンテーターとして活動する加藤るみさん、【4月7日】は「ヘルジャパンを女が自由に楽しく生き延びる方法」などの著作がある作家アルテイシアさんが登場。いずれも事前予約不可、当日午前10時から受付開始。詳しくは同館の公式サイトで。

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