私人逮捕系YouTuberが相次いで逮捕されている。私人逮捕とは一般人による逮捕のことで、これをネタに動画配信を行っているのが、私人逮捕系YouTuberだ。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「今回逮捕されたのは、登録者数26万人を誇る『ガッツch』を運営している2人組です。普段は痴漢や盗撮撲滅を掲げ活動していますが、今回の逮捕容疑は覚せい剤取締法違反(教唆)。 ネット掲示板を使い、女性になりすまし、やりとりし、男性に覚醒剤を新宿駅の路上に持ってこさせたようです。男性が覚醒剤を所持していたことは事実ですが、一般人がおとり捜査するなんて無謀にもほどがあります。覚醒剤の撲滅とはいっていますが、逮捕の瞬間を動画に撮影したいというのが本音では?と疑われても仕方がありません」。 このチャンネルでは以前から、その行き過ぎた行動に疑問の声も上がっていたという。 「痴漢を疑われる男性が揉み合いの末、階段から落ちるシーンが映るなど、過激とも取れる動画があったそうです。私人逮捕とは本来、偶然、事件や事故の現場に居合わせた人が、一時的に犯人を拘束することです。自作自演でありもしない事件や事故を作り上げるなんて言語道断です」。 先日逮捕された別の私人逮捕系YouTuberしかり、YouTubeの再生回数を増やすことで広告収入を稼ぎたいという目論見が透けて見える。 「2023年11月21日現在、広告収入停止していると言いますが、『ガッツch』はまだ閲覧が可能な状態です」。 狂った正義というほかない動画が堂々と垂れ流しにされる世の中。子供達に見せたくない動画であることは間違いない。今回はとある中学生が起こした自作自演トラブルについて話を聞くことができた。 …………………………………………………………………