山口県周南市の野犬問題、むやみな餌やりに藤井市長「毅然とした態度で注意する」 啓発キャンペーン強化の考え示す

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山口県周南市内の野犬を巡り、むやみな餌やりが疑われる人から市職員が暴行を受けたとされる問題で、藤井律子市長は21日の記者会見で「極めて遺憾で、あってはならないこと」と述べ、野犬対策に協力を求める啓発キャンペーンを強化する方針を示した。 藤井市長は県などと連携して街頭活動を重ね、野犬にむやみに餌を与えないよう訴えてきたと説明。 「引き続きパトロールするとともに、疑いのある人には、毅然(きぜん)とした態度で注意や指導をしていく」と強調した。市は啓発に加え、野犬の捕獲と保護を進める。 市環境政策課によると、むやみな餌やりに関する市への通報件数は、2019年度56件▽20年度88件▽21年度30件▽22年度54件▽23年度31件(11月20日現在)―で推移している。市は、むやみな餌やりを禁じる条例を11年に施行。悪質なケースでは名前を公表できるとの規定を今年2月に初適用し、名前を公告している。 同市では8日、周南緑地に隣接する市営墓地で、野犬への餌やりを疑って声を掛けた市職員を殴るなどしたとして公務執行妨害容疑で女が周南署に現行犯逮捕された。女は否認し、翌9日に釈放されている。

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