熊本県上天草市で起きた死体遺棄事件。みつかった遺体は逮捕された男の母親と見られています。 その後の取材で逮捕された男は上天草市が求めた母親への面会を拒んでいたことが新たに分かりました。 今月17日に身元不明の遺体が空き地で見つかってから21日で4日。 現場では警察による現場検証が行われていました。 この事件では死体遺棄の疑いで近くに住む藤川幹男(ふじかわ みきお)容疑者(72)が逮捕・送検されていて同居していた90代の母親とは連絡が取れないままです。 警察は司法解剖の結果を発表し死亡した原因は「分からなかった」としました。一方で警察は藤川容疑者の供述から、おととしの2021年夏頃に空き地に穴を堀り遺体を遺棄したとみています。 その穴の深さは1メートルほど。 実際に掘ってみると… 記者「30分程掘ってみましたが、人が入れる大きさになるにはかなり労力と時間がかかります」※許可された場所を掘っています。 供述通り高齢の藤川容疑者が1人で掘ったとした場合相当な時間を要したと考えられます。なぜ、そこまでして遺体を隠したかったのか。 藤川容疑者は「母は亡くなったので自分が埋めた」「人は死んだら自然に還すべきだ」などと供述しているということですが、上天草市を取材すると藤川容疑者が母親との面会を頑なに拒んでいたことが新たに分かりました。 市の職員が今年9月に藤川容疑者の自宅を訪れると 藤川容疑者「(母は)朝も夜もご飯を食べているしトイレにも行くので大丈夫だ」 遺体が発見された3日前には… 藤川容疑者「(母を)病院で受診させていないが、ちゃんと対応しているので大丈夫」 遺体が母親だったと仮定すると藤川容疑者は約2年間亡くなっていたことを隠し続けたことになります。 近くに住む人も母親の姿は見ていないといいます。 –最後に母親と会ったのは? 近所の人「10年以上(前)ですかね。梅を切りにいくがその時に(お母さん が)でてきた」 記者「近所の人によりますと藤川容疑者とはゴミ出しや回覧板をまわす際に見かけることはあるが、会話をすることはなかったということです」