鉄くず窃盗容疑の作業員3人再逮捕 福島県大熊町の施設解体工事で発生した7.5トン盗んだ疑い

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東京電力福島第1原発事故の帰還困難区域だった福島県大熊町の施設解体工事で出た鉄くずが持ち出され、売却された事件で、福島県警双葉署は20日、窃盗の疑いで、いわき市、建設作業員の男(39)=別の窃盗罪で起訴済み=ら3人を再逮捕した。 捜査関係者によると、3人は当時いた会社に入る前からの知り合いとみられ、復興事業に長く携わる中で犯行を思いついたとみて調べを進める。 他に逮捕されたのは、いずれも同市の建設作業員で、別の窃盗罪で起訴済みの38歳と40歳の男2人。同署の調べでは、3人は5月12日から13日ごろまでの間、2回にわたり大熊町の特定復興再生拠点区域(復興拠点)の町施設解体工事で発生した鉄くず約7・5トン(約30万6860円相当)を盗んだ疑い。県警本部捜査3課の応援を捜査を進めてきた。同署によると、3人は容疑を認めている。同じ現場での窃盗容疑で既に逮捕されていた。 捜査関係者によると、盗んだ鉄くずはアームロールと呼ばれる作業用の運搬車両を使って運び出し、業者に売却して得た報酬を分けていたとみられる。39歳の男が主導的立場にあり、現場の作業員が少ない日などを狙って犯行に及んだとみて調べている。同署は3人の関係性や詳しい手口を調べ、他にも同様の窃盗がないかどうか追及する。

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