21日午前8時すぎ、福岡県宇美町の県道で、歩行中の高校生の列に車が突っ込み、男女9人が病院に搬送されました。全員、命に別条はありませんが、女子高校生1人が顔の骨を折るなどの重傷です。 現場付近で撮られた防犯カメラの映像です。1台の白い車が通り過ぎます。この直後に事故が起きました。 ■吉原美樹記者 「こちらから直進してきた車は、途中で逆走し、高校生をはねたあと、こちらの塀にぶつかりました。」 21日午前8時15分ごろ、福岡県宇美町の県道で「学生の列に車が突っ込んだようだ」と、事故を目撃した人から消防に通報がありました。 現場は、JR宇美駅から100メートルほど離れた、スーパーなどが建ち並ぶ通りです。 警察によりますと、直進していた軽乗用車が反対車線の路側帯に突っ込み、会社員の男性をはねました。 車はその後も走り続け、登校していたとみられる高校生の列にも突っ込み、ブロック塀に衝突して止まったということです。 ■目撃した人 「3回くらい、ガ、ガガガ、ガーンと音がした。外に飛び出したら男の人が倒れていた。こっちから見たら10人以上倒れていて、何人かうなっていて、起き上がれない感じだった。」 この事故で、高校生の男女7人と28歳の会社員の男性1人、車を運転していた男の合わせて9人が病院に搬送されました。 全員、命に別条はないということですが、16歳の女子高校生1人が肺挫傷と顔の骨を折る重傷を負い、ほかに女子高校生3人が足などを骨折しました。 警察は、車を運転していた福岡県須恵町の自称・派遣社員の66歳の男を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しましたが、足を骨折し手術が必要なため、いったん釈放しています。 警察は男の回復を待って、当時の詳しい状況について聞くことにしています。