にしおかすみこ「送りつけ詐欺」にひっかかった認知症の母にした「痛恨のミス」

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先日、カンボジアを拠点とした詐欺集団が一斉逮捕された。高齢者を中心に電話をかけ、詐欺を行っていたのだという。主犯格が逃げている報道もあり、注意が必要だ。 認知症の家族がいる人にとって、高齢者を騙そうとする犯罪は他人事ではない。 警察庁webサイトによると、65歳以上の「刑法犯被害認知件数」が戦後最多を記録したのは平成14年。22万5,095件。そこから令和には10万件を割っているというが、中でも気をつけなければならないのは、やはり特殊詐欺である。 令和3年中の被害者全体の特殊詐欺の認知件数は1万4,461件。そのうち、高齢者(65歳以上)被害の特殊詐欺の認知件数は1万2,708件で、全体の88.2%を占める。65歳以上の被害者の手口としては、オレオレ詐欺3077件、預貯金詐欺2427件、キャッシュカード詐欺盗2587件となっているが、様々な手口がどんどん出てくることも恐ろしい。 にしおかすみこさんは認知症の母、ダウン症の姉、酔っぱらいの父と暮らす。 連載27回は「心配事」がテーマ。前編では、ある夜「助…けて」という母の声を聴いたことから物語が始まった。幸い母はにしおかさんのある行動に笑いすぎて助けを求めていたのだが……。後編では、本当の危機を感じたある日のことから始まる。

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