<検証>自転車と歩行者の衝突…その衝撃は? 米沢市で自転車と衝突した歩行者死亡 山形

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

11月8日、米沢市で自転車と衝突した歩行者が死亡し、自転車を運転していた男が逮捕された。歩行者とぶつかった時の衝撃はどれくらいなのか、実験映像をもとに考える。 事故が起きたのは11月8日午前4時半ごろ。 米沢市金池の会社員・大友大地容疑者(31)が自転車で走行中、歩道を歩いていた米沢市下花沢の団体職員・藤巻一夫さんと衝突した。 この事故で、転倒した藤巻さんは頭を強く打ち、事故から約7時間後に死亡した。 警察は、大友容疑者が十分な注意を払わず事故を引き起こしたとみて、重過失致死の疑いで逮捕した。 自転車の人身事故で逮捕者が出たのは県内で初めてだった。 歩行者の命が奪われるという自転車による重大事故。その衝撃はどれくらいのものなのだろうか。 JAF(日本自動車連盟)が公開している自転車事故の実験映像を見てみよう。 自転車の速度は時速20キロ、人形の体は「くの時」に折れ曲がり、そのまま後方へと倒れこんだ。 (JAF山形支部・野川智伸さん) 「自転車は老若男女問わず、免許もなく乗られる乗り物ですので、気軽に乗られる。ただ非常に危険な乗り物だということ・加害者にもなりえるということを知っていただきたくて作った動画」 歩行者の背後から衝突した時の映像では、歩行者の体がのけぞった後、自転車と重なるように前に倒れた。 (JAF山形支部・野川智伸さん) 「時速20キロで背後から追突されたりすると、首がのけぞり“むち打ち”などにもなるでしょう。不意な衝突の場合、受け身もとれないので頭を打ち大きな事故につながってしまうことがあると思う」 歩行者の命をも奪ってしまうかもしれない自転車の運転。その危険性は一目瞭然だ。 (JAF山形支部・野川智伸さん) 「自転車は、特に今の時期は気持ちのいい乗り物だと思うが、使い方を誤ると大変なことになってしまう。自転車も軽車両なのでクルマの仲間になる。交通ルールをしっかり守って乗っていただくのが非常に大切なことだと思う」 歩行者の尊い命が奪われた米沢での事故。 自転車に乗る際は、「自転車が凶器になるかもしれない」ということを決して忘れてはいけない。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。