害虫対策で輸入が禁止されている「中国産の梨」を、国際郵便の荷物に紛れ込ませて不正に輸入したとして、中国籍の女が逮捕されました。 植物防疫法違反などの疑いで逮捕されたのは中国籍の張影容疑者(28)で、去年11月に輸入が禁止されている中国産の梨およそ28kgを国際郵便の荷物に紛れ込ませて密輸して、大阪府内の中国物産店で販売した疑いが持たれています。 張容疑者は千葉県を拠点とする密輸組織のリーダー格とみられ、警察は今年5月に梨を販売していたとみられる店を一斉捜索していました。 JNNのカメラが梨を販売していた疑いのある大阪府内の中国物産店を今年4月に尋ねると… (店の経営者)「これ(中国産の梨)は売っていないですよ」 (記者)「前は売っていた?」 (店の経営者)「前と言うのは、だいぶ前ですよね」 この店はすでに警察の捜索を受けて梨は押収されていました。 中国産の梨は、日本に生息しない「コドリンガ」という害虫が寄生している恐れがあり輸入が禁止されていますが、張容疑者は全国各地の店に梨を卸していたとみられています。警察は中国への送金ルートなど事件の全容解明を進めています。