「理解しがたい…」問われる銃規制のあり方 狩猟者が語る悲痛な胸の内

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警察官を含む4人が猟銃などで殺害された長野県中野市の立てこもり事件。容疑者は銃の所持を許可されていました。銃規制のあり方がいま、改めて問われています。 富山県猟友会 河島節郎 副会長: 「やっぱり残念ですよね、(銃は)選ばれた人しか持てないのに、選ばれた方が(殺人に)使ってしまうということは理解しがたいですけど…」 猟銃を使った凄惨な殺人事件に悲痛な胸の内を明かす男性。富山県猟友会の河島節郎副会長(73)です。 今月25日に長野県中野市で発生した「立てこもり事件」。高齢女性2人のほか、駆け付けた警察官2人を含め合わせて4人が殺害されました。逮捕された青木政憲容疑者(31)が凶器として使用したのが「猟銃」でした。 ■銃と弾を厳重に管理する義務があるのに… 細橋記者: 「容疑者の住宅の2階の部屋の明かりがつきました、中には鑑識の姿も見えます」 本来は狩猟を目的に使われる猟銃。実際どのように管理されているのでしょうか。 富山県猟友会 河島節郎 副会長: 「私の場合は、この部屋のこの場所にガンロッカーを置いています、散弾銃がここに3丁入っています」 金属製で厳重にビス止めされたロッカー。3か所が施錠されていて、鍵のありかはほかの誰も知りません。また、銃弾は別の金属製のロッカーの中で管理。銃と弾をそれぞれ別の場所で厳重に管理することが義務付けられています。 銃所持の免許取得は、講習や射撃場での教習のほか、警察による身辺調査が行われます。家族はもちろん近所の人や会社の上司にいたるまで、広範囲にわたって行われ、『普段の生活態度』や『夫婦仲』など、銃を持つにふさわしい人間かどうか、聞き取ります。免許は3年の更新制で、毎回、身辺調査が行われます。 ■富山県内の狩猟者数は年々増加の傾向に… そして、もう1つは診断書です。2007年に長崎県佐世保市で8人が死傷した散弾銃乱射事件をきっかけに、これまでかかりつけ医でも良かった診断書が、精神科医のものでなければならなくなりました。

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