イスラマバード、パキスタン、5月10日 (AP) ― パキスタンのイムラン・カーン前首相が5月9日、首都イスラマバードの法廷で、複数の汚職事案の裁判手続き中に別の汚職容疑で逮捕・拘束された。 パキスタン正義運動党によると、元クリケット選手だったカーン容疑者(72)は、同国の汚職を専門に取り締まる国家説明責任局の捜査員らに、法廷から引きずり出され、待機中の車両に連行されたといい、逮捕というより"拉致"だとして、取り締まり局を非難している。 同容疑者は昨年4月、内閣不信任決議案が議会で可決されて失職した。 カーン容疑者は、内閣不信任決議は違法であり、欧米の陰謀だと主張。後継者であるシャバズ・シャリフ首相の政権に反対するキャンペーンを行い、早期総選挙を要求している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)