訪問介護サービスで訪れた大阪市旭区の集合住宅の一室で、利用者の女性(81)に暴行を加え、殺害しようとしたとして大阪府警は8日、殺人未遂の疑いで、同市淀川区十三東の訪問介護職員、前田祐二容疑者(36)を逮捕した。「言うことを聞かないことにいらついた。殺そうと思ったわけではない」などと供述し、容疑を一部否認している。 逮捕容疑は4月14日午前7時~7時半ごろ、女性の腹や背中を十数回殴り、背中を膝蹴りするなどの暴行を加えて殺害しようとしたとしている。女性は肋骨(ろっこつ)骨折など全治約3カ月の重傷。 府警によると、前田容疑者は「(女性に)日常的に暴力をふるっていた」と説明しており、府警が詳しい状況を調べている。女性は耳が不自由だった。前田容疑者は女性の介助後、同じ集合住宅に住む別の利用者の部屋を巡回。再び女性の元に戻ったところ、意識がない状態だったため119番した。