私立幼稚園連合会、元事務局長を再逮捕へ 横領容疑、不明6億円

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関連団体と合わせて6億円超の使途不明金が確認されている全日本私立幼稚園連合会(東京都千代田区)の口座から、現金数百万円を不正に引き出した疑いが強まったとして、警視庁捜査2課は3日にも、元事務局長の勝倉教雄(のりお)容疑者(49)=千葉県船橋市=を業務上横領容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で判明した。同課は、勝倉容疑者が使途不明金の大半を引き出したとみて追及する。 勝倉容疑者と前会長の香川敬(けい)容疑者(70)は2016年5月~20年8月、使途不明金とは別に、東京・銀座の高級クラブの飲食代などに連合会の資金計約700万円を流用したとして7月13日に逮捕された。 同課は連合会と関連団体「全日本私立幼稚園PTA連合会」(千代田区)の口座から17~20年に約160回にわたって引き出されていた約6億8000万円の使途不明金についても捜査。両組織の会計責任者である勝倉容疑者がそのほとんどを引き出した疑いがあるとみて裏付けを進めていた。引き出した金の一部は勝倉容疑者の交際女性が暮らす高級マンションの家賃などに充てたとみられる。 幼稚園連合会の内部調査では当初、不正引き出しは約6億5000万円とみられていたが、警視庁の捜査でさらに約3000万円多いことが判明した。 連合会を巡っては、文部科学省の職員らが両容疑者から接待を受けた可能性があるとして、文科省が調査に乗り出している。【安達恒太郎、林田奈々】

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