2022年 2月 の投稿一覧

7歳男児窒息死 児相が2度保護も家裁判断で事件9か月前に保護解除 神奈川・大和市

神奈川・大和市で7歳の男の子を殺害したとして母親が逮捕された事件で、児童相談所が会見を開き、男の子を2度にわたり保護していたことを明らかにしました。 自称・看護助手の上田綾乃容疑者(42)は2019年8月、自宅で小学1年生だった息子の雄大くん(当時7)の鼻や口をふさいで窒息させ殺害した疑いで逮捕されました。 事件を受けて、きょう、児童相談所が会見を開き、雄大くんを2度にわたって保護していたことを明らかにしました。 2度目の保護の後、児童相談所は雄大くんを家庭に戻すべきではないと判断しましたが、家庭裁判所の判断で事件のおよそ9か月前に保護が解除されていたということです。 大和綾瀬地域児童相談所 高須正幸所長 「残念です。間違いなくこのご家庭で養育することが不適切だという書類を提出できなかった」 児童相談所は保護を解除したことについて、「今後、検証を行い、対応してきたい」としました。 (21日14:48)

大川原化工機の冤罪事件を招いた”中国排除”経済安保の偏狭さ(佐高信)

【佐高信「この国の会社」】 偏狭な政治によって優秀な中小企業が破綻の淵に追い込まれた大川原化工機の事件を語る前に、やはり現在のような中国排除(それに経済安保の名をかぶせる)に抵抗した倉敷絹織(現クラレ)の社長、大原総一郎について触れよう。 大原社会問題研究所を設立した大原孫三郎の息子だった総一郎は企業の社会的責任を強調し、公害の発生者責任を高唱した。 その総一郎が1960年代に中国向けにビニロン・プラントを輸出しようとして、いわゆる台湾派の政治家や右翼のいやがらせを受ける。しかし、彼は自分の考えを曲げず、1年半にわたる粘り強い説得によって、時の首相、池田勇人や、ワンマン吉田茂、それに池田の次に首相になる佐藤栄作らを説き伏せ、このプラント輸出を認可させた。もちろん、中国との国交回復前で、アメリカや台湾の反対も激しかった。現在とよく似ているだろう。この時の思い出を、のちに総一郎はこう書いている。 「私は会社に対する責任と立場を重くすべきだと思うが、同時に、私の理想にも忠実でありたい。私はいくばくかの利益のために私の思想を売る意思は持っていない」 これは、対中プラント輸出を思いとどまれば、アメリカや台湾から商談が来る。その方がずっといいではないかと、彼を翻意させようとする財界人たちに対する答えでもあった。中国に対する戦争責任も総一郎の思想の根底にはあったのである。 『世界』3月号に載った青木理のルポ「町工場vs公安警察」という大川原化工機事件についてのドキュメントを読むと、大企業だから大原総一郎は意思を貫くことができたのであって、中小企業は目をつけられたら逃れられないと、改めて経済安保なるものの危険性を痛感せざるをえない。 2020年3月11日、横浜に本社のある化学機械メーカーの大川原化工機の社長ら3人が警視庁公安部に逮捕され、330日以上にもわたって勾留された。 生物兵器の製造にも転用可能な化学機械を無許可で中国に不正輸出したという容疑をかけられてだった。 同社は経営理念に「平和で健康的な社会作りに貢献する」と謳うほど「平和への貢献」にこだわってきた。 しかし、警視庁公安部外事1課の「強引で偏見に満ちた見込み捜査」によって、クロと認定される。そして東京地検が3人を起訴したが、初公判の4日前に検察が起訴を取り消すという異例中の異例の結果になった。それほどムチャな捜査だったということである。 経済安保なるものが進められていけば、こうした例は増えていくだろう。政治という名の歪んだ思想が生活に基づいた経済をつぶしていくのである。 同社は逮捕直後から銀行に融資をストップされ、部品の納入元や取引先との関係も大幅に制約されたという。それらは容易に元に戻らない。(敬称略) (佐高信/評論家)

「d払い」の不正利用を巡る事件 主犯格の男を起訴 名古屋地検

NTTドコモのスマホ決済サービス「d払い」の不正利用を巡る事件で主犯格とみられる男が起訴されました。 起訴状によりますと、名古屋市守山区の無職梅本直弥被告(34)は2021年1月から2月にかけて、他の者と共謀し、名古屋市港区、西区、津島市の家電量販店で不正に入手した他人名義のクレジットカードの情報が使われた「d払い」で決済し、パソコン17台など28点、約337万円分をだまし取ったとされています。 「d払い」の不正利用事件を巡っては10人以上が逮捕されていて梅本被告は主犯格とみられていました。

採用面接で”交通費詐欺” 50歳の男を再逮捕

電気機械メーカーの採用面接の交通費名目で現金をだまし取ったとして逮捕された男が、同様の手口で、他の会社からも約20万円をだまし取っていたとして再逮捕されました。 警察によりますと広島県福山市の自営業・笹原光洋容疑者(50)は去年6月と7月、兵庫県にある医療機器設計会社の採用面接を受け「北海道から航空機で来た」などと虚偽の領収書を提出し、交通費名目で現金約20万円をだまし取った疑いがもたれています。 会社が採用しようとしたところ、笹原容疑者と連絡が取れなくなったということです。 笹原容疑者は、同様の手口で福岡県大川市の電気機械メーカーからも現金約70万円をだまし取ったなどとして先月、2回逮捕されていました。 警察の調べに「だましてはいないが現金は受け取りました」と容疑を一部否認しています。