1月15日、大学入学共通テストが行われる東京大学の前で、受験生ら3人が刃物で刺されて重軽傷を負った事件で、名古屋市の17歳の高校2年の少年が再逮捕された。容疑は、刺された3人のうち通行人の男性(72)に対する殺人未遂。 この事件は、1月15日午前8時半ごろ、東大前の路上で、共通テストを受けに来た受験生の男子高校生と女子高生の他に、通行人の男性が刃物で刺されたもの。少年は、受験生2人を刺した殺人未遂の現行犯で逮捕されていた。 受験生2人は軽傷だったが、通行人の男性は重傷で、一時、集中治療室で治療をうけていた。少年は、この他にも、最寄りの地下鉄の駅周辺で、着火剤に火を付けるなどしたとされる。事件当日の朝、高速バスで、自宅のある名古屋市から上京し、そのまま犯行に及んだとみられている。 身柄を確保された際、少年は、スマホを所持していなかったが、その後の調べで、名古屋市内で、少年のスマホが見つかっていたという。警視庁は、今後、スマホの解析などを進める方針。 逮捕直後の調べに対して少年は「東大医学部を目指していたが、1年ぐらい前から成績があがらず悩んでいた。自殺する前に、人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと考えていた」などと供述していた。 少年は、現場近くの警視庁本富士警察署に勾留されているが、体調に問題はなく、食事もとれているという。今回の再逮捕容疑には、凶器の包丁とのこぎりを所持していた銃刀法違反も含まれている。