米ウィスコンシン州で逃亡犯と銃撃戦の末、負傷した警察官に、地元ラジオ局が“粋”なプレゼントをして話題になっている。 ミルウォーキー市警のハーバート・デービス巡査(26)は1月28日、「車の中で男が意識を失っているようだ」という通報を受け、現場に駆けつけた。 車の中でハンドルにもたれていたのは、ジェトリン・ロドソング(23)という前科者。保釈中に逃亡し、麻薬の不法所持、車の窃盗などの容疑で手配中だった。 ロドソングはデービス巡査を見ると、発砲。デービス巡査が乗っていたパトカーを奪って逃走を試みたが、別の車に衝突し、逮捕された。 デービス巡査は被弾して病院に搬送されたものの、幸い怪我は軽く、翌29日には退院。その際、デービス巡査は、米プロフットボールNFLのシンシナティ・ベンガルズの帽子をかぶり、フード付きジャケットを着て、パンツをはいていた。 この様子を取材していたしていた地元テレビ局WISN-TVのデリック・ローズ記者はデービス巡査の写真をツイッターに投稿し、〈デービス巡査がどのチームのファンか、火を見るより明らかだね〉などとツイートした。 そして30日に、ベンガルズがカンザスシティ・チーフスを破り、1989年以来となる優勝決定戦スーパーボウル進出を決めた。 地元ラジオ局「620wtmj」は2月1日、デービス巡査をスタジオに招待し、地元コミュニティーへの献身に対する感謝の気持ちとして、2月13日にロサンゼルスのSoFiスタジアムで開催されるスーパーボウルの観戦チケット2枚、往復の旅費、宿泊費などをプレゼントした。 デービス巡査は自分と同じようにベンガルズの大ファンである父親と一緒に観戦に行くそうだ。