東大前刺傷事件 通行人男性への殺人未遂容疑で高2を再逮捕

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大学入学共通テストの試験会場だった東京大(東京都文京区)近くの路上で1月に受験生の高校生ら3人が刺された事件で、警視庁少年事件課は5日、名古屋市の私立高2年の少年(17)を、通行人の男性(72)に対する殺人未遂と銃刀法違反容疑で再逮捕した。最初の逮捕後に少年が「事件前に捨てた」と説明していたスマートフォンが名古屋市内で発見されたといい、少年事件課はスマホを解析するなどして事件を計画した経緯を調べる。 再逮捕容疑は1月15日午前8時25分ごろ、文京区弥生1の歩道で、包丁(刃渡り約14センチ)とのこぎり(同約20センチ)を正当な理由なく所持し、豊島区に住む男性の背中を包丁で刺して殺害しようとしたとしている。男性は全治約30日間のけがをして緊急手術を受け、現在も入院している。男性が近くの交番に駆け込んで事件が発覚。少年は事件直後、高校3年の男女2人に対する殺人未遂容疑で現行犯逮捕されていた。 少年は最初の逮捕後の調べに「医者になるため東大を目指して勉強していたが、1年くらい前から成績が上がらず自信をなくした。自殺する前に人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと考えるようになった」と供述していた。少年事件課は、再逮捕後の容疑の認否を明らかにしていない。【柿崎誠】

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