タイ現地ルポ 不法営業店は客も逮捕 遊ぶには頻繁に変わる規制をチェック

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【カワノアユミの盛り場より愛を込めて】タイ現地ルポ(4) 2021年の年末、2年半ぶりにタイに渡った。目的はコロナ禍のナイトライフの調査。タイといえば昔からパブやバー、カラオケといったナイトライフが一大産業だ。 だが、新型コロナウイルスの影響により観光客は激減。19年の外国人訪問者数は3980万人に対し、20年には670万人までに落ち込んだ。タイはコロナ禍以降、長きに渡り非常事態宣言下にある(22年3月末まで延長決定)。 過去には2回のロックダウン(都市封鎖)が発令され、パブやバーなどのナイトライフは休業。レストランでの店内飲酒も規制された。 だが、昨年12月より規制緩和され、現在はゴーゴーバーやバービアでも「SHA+」もしくは「Thai Stop Covid 2 Plus」の認証店のみ、レストランとして午後11時までの営業が認められた。私が訪れたときは政府承認の「健康安全基準(SHA)」の許可のみでOKだった。 今回、バンコクとパタヤの主なゴーゴーバーへ行くと、どこも店外の席を使ったりドアを全開にして営業していた。女性キャストは隣に座るのがNGなので立ったまま接客している。それを取り締まるかのように巡回するのは県の職員や警察。まるで日本のキャバクラで風営法に基づく立ち入り調査のような光景。 中でも印象に残ったのはペイバー(連れ出し)を個人営業で行っていること。今まで堂々とペイバーをしていたゴーゴーバーは、個人交渉としての連れ出しを黙認しているという。まるで昔、店内にいる女の子を自由恋愛として連れ出しできる出会い喫茶や援交カフェのようなシステムである。 タイでは同じような援交レストランとしてテーメーカフェというものがある。しかし、こちらは休業中。その代わり、テーメーカフェ周辺にはものすごい数の立ちんぼがいる。抜け道はいくらでもあるが、今タイで遊ぶには注意が必要。不法営業している店があれば、責任者のみならずその場で飲んでいる客も逮捕される。頻繁に変わる規制や緩和はこまめにチェックしたほうが良さそうだ。 ■カワノアユミ 20代を歌舞伎町と海外夜遊びで過ごす元底辺キャバ嬢。現在は国内外の夜の街を取材。著書に、アジア5カ国の日本人キャバクラで9カ月間潜入就職した『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)。https://www.amazon.co.jp/dp/4781616550

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。