去年、広島県警が、児童虐待の疑いがあると通報を受けるなどして対応した件数は過去、最も多かったことがわかりました。 県警によりますと、去年1年間に18歳未満の子どもへの虐待の疑いがあると通報や情報提供を受けるなどして「対応した件数」は1915件で、過去最多でした。 このうち摘発したのは46件で、虐待の疑いがあるとして児童相談所に通告した子どもは2040人です。 通告の内容は、▽暴言を浴びたり、DVを目にしたりするなどの「心理的虐待」が1338人と最も多く、▽「身体的虐待」、▽育児放棄などの「ネグレクト」と続いています。 通告は、3年連続で2000人を上回っていて、高止まりの状態となっています。県内では、2日、広島市で息子をエアガンで撃った常習暴行の疑いで父親が逮捕されるなど、児童虐待の事件は後を絶ちません。 対応した件数が過去最多となったことについて県警は、「児童虐待への関心が高まり、通報が増えている結果。さ細なことでも虐待の疑いがある場合は110番してほしい」としています。