神戸市北区で2010年、私立高2年の堤将太さん(当時16歳)が刺殺された事件で、警察庁は4日、事件当時17歳だった愛知県豊山町の元少年(29)=殺人罪で起訴=の逮捕に結びついた情報提供者1人に300万円の捜査特別報奨金を支払うことを決めた。 警察庁と兵庫県警は「情報提供者保護のため詳細は明らかにしない」としている。捜査関係者によると20年、元少年から「人を殺したことがある」と聞いた知人が兵庫県警に情報提供したという。事件は12年に報奨金の対象に指定され、920件の情報が寄せられた。 報奨金の制度は警察庁が未解決の重要事件を支払い対象に指定。有力情報には国費から原則、300万円が上限で支払われる。07年に導入され、今回の支払い決定は7例目。【村田愛、町田徳丈】