火災の実況見分中に焼け跡から現金を盗んだとして逮捕、起訴された千葉県警の鑑識課の巡査部長について、千葉県警は新たに未成年の女性を盗撮していたと発表し、懲戒免職処分にしました。 この事件は千葉県警・鑑識課の巡査部長、御園生貴史被告(39)がおととし9月、鎌ケ谷市の民家の火災の現場を実況見分している際に焼け跡から見つけた現金35万8000円を盗んだとして、窃盗の疑いで逮捕、起訴されたものです。 千葉県警はきょう、御園生被告が去年12月までに未成年の女性など3人のスカート内を小型カメラで盗撮した上、自身のスマートフォンに児童ポルノの動画10点を保存していたとして、児童ポルノ禁止法違反の疑いなどで先月20日、書類送検したと発表しました。 調べに対して、御園生被告は「窃盗については生活の足しにしたいという出来心でやった」、「盗撮に興味があり、自分自身の性的欲求を満たすためにやった」と容疑を認めているということで、千葉県警は処分の中で最も重い懲戒免職処分としました。 また、千葉県警は第三機動隊の男性巡査(24)が知人の20代の女性にLINEのメッセージで「下着姿の写真を送らないと、前に送られた写真をネットにあげちゃうぞ」などと脅し、女性に下着姿の写真を送らせたなどとして、強要などの疑いできょう付けで書類送検し、停職6か月の懲戒処分としたことも発表しました。 一連の事件を受けて、千葉県警の川口光浩首席監察官は「いずれも警察の信頼を損ねる行為であり、断じて許されるものではない」とした上で、「職員に対する綱紀粛正を図り、再発防止に取り組んでまいります」とコメントしています。(04日16:51)