特殊警棒で脅した疑い 書類送検の町長「常に持ち歩いていた」

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町の職員を『特殊警棒』で脅したとして、福岡県大任町の町長が書類送検されていたことが分かりました。特殊警棒について町長は事件の後、FBSの取材に対し「危害を加えられるおそれがあったので、常に持ち歩いていた」と話していました。 もみ合いの中、車の後部座席から身を乗り出す男性が、大任町の永原譲二町長です。 捜査関係者によりますと永原町長は去年10月、町長を批判するビラを配っていた20代の町の職員に対し、特殊警棒を出して脅した疑いで、3日に書類送検されました。 現場となった町の集会所の駐車場には、当時、町長の支持派と反対派あわせて数十人が集まり、警察が出動するなどの騒ぎになっていました。 町長の反対派として現場に居た人は次のように話します。 ■現場にいた宮地篤さん 「言い合いになった時に、(永原町長が)『お前殺すぞ』と。車の中に警棒があるから、警棒でいつ殴られてもおかしくないという不安があった。」 一方、この事件の4か月前、永原町長に危害を加える目的で役場に侵入したとして、70代の男が逮捕されていました。 去年10月の事件の後、永原町長はFBSの取材に対し、「危害を加えられるおそれがあったので、自分の身を守るために特殊警棒を購入し、常に持ち歩いていた。暗い中、反対派の人がいると分かっていたので、警戒のため警棒を伸ばして近づいた」と話していました。 永原町長は、2005年に初当選し、現在5期目で、福岡県の町村会会長を務めています。 大任町議会では4日、副議長が議長に対し、今回の書類送検について、町長みずから議会で説明する場を設けるよう求めました。しかし。 ■大任町議会・次谷隆澄議員 「議長としては町長に確認をとって、この件に関して一切、議会として動かない、取材にも応じない。町長には辞職してもらいたい。辞職ができないのであれば、リコール運動をしていきたい。」 今回の書類送検後、永原町長と大任町は取材に応じていません。

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