神戸・高2刺殺事件、懸賞金300万円の支給決定 11年越し逮捕につながる情報提供者に

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神戸市北区の路上で2010年10月、高校2年の堤将太さん=当時(16)=が刺殺された事件で、警察庁は4日、殺人罪で起訴された事件当時17歳の男(29)=愛知県豊山町=の逮捕につながる情報を寄せた1人に、300万円の公的懸賞金(捜査特別報奨金)を支払うことを決め、兵庫県警に通知した。07年4月に同制度が始まって以来7例目で、兵庫県警では初めて。 警察庁や県警は「情報提供者保護のため、対象者の詳細や通報内容などは公表できない」としている。 事件は10年10月4日午後10時45分ごろ、神戸市北区筑紫が丘4で発生。知人女性と話していた堤さんが近づいてきた男に首などを複数回刺されて殺害された。 捜査関係者によると、男は知人に「人を殺したことがある」と事件への関与を打ち明けたといい、この情報が県警に伝わり、21年8月の逮捕につながった。 県警によると、同事件への懸賞金は12年12月から適用され、情報提供は21年8月5日までに計920件。県警は「提供者に感謝する。近年、聞き込みなどの捜査が困難になっており、この制度が有効な捜査手法として活用されることを期待したい」とコメントした。

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