香川県土庄町の前の町長が、町が発注した公共工事の入札情報を事前に業者に漏らしたとして、3日香川県警に逮捕されました。 官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されたのは、土庄町の前の町長、三枝邦彦容疑者(63)です。 また、競売入札妨害の疑いで逮捕されたのは、高松市の建設会社タチバナ工業の取締役、松田善雄容疑者(67)ら業者側の2人です。 警察によりますと、三枝容疑者は町長在職時の2021年11月、小豆島と沖之島の間で予定されている架橋工事の一般競争入札で、工事の最低制限価格を事前に松田容疑者らに漏らし、松田容疑者らはその価格をもとに工事を落札した疑いです。 落札価格は6億6820万円で、最低制限価格との差は10万円未満でした。 警察は3人の認否を明らかにしていません。 三枝容疑者は、2013年から2期8年、土庄町長を務めましたが、2021年12月の町長選で落選しています。 警察は今後、贈収賄の疑いも視野に捜査を続けるとしています。