西山ファーム初公判 元役員ら3人認否留保、1人認める 名古屋地裁

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元本保証と高額配当をうたったうその投資話で出資者から金を集めていたとして、出資法違反の罪に問われた岡山県の農作物生産会社「西山ファーム」の元役員、花本将光被告(33)ら勧誘役4人の初公判が3日、名古屋地裁(棚村治邦裁判官)であった。起訴内容について花本被告ら3人は認否を留保し、山田光賢被告(34)は「間違っていることはありません」と認めた。 検察側は冒頭陳述で、4人は実質的経営者だった同社社長、山崎裕輔容疑者(41)=詐欺容疑で逮捕状=や元幹部の伊藤弘敏被告(37)=出資法違反の罪で起訴=の指示を受け「元本を保証する」「保証金を入金すれば毎月2%以上の配当がある」などと勧誘を繰り返し、金を集めていたと指摘した。 被告人質問で山田被告は「会社員時代に年金など将来に不安があったので、自分も投資をしていた。みんなが少しでも気持ちにゆとりを持ってもらえたらと思って勧誘していた」と説明。法に抵触するという認識はなかったと釈明した。 また、被害者に対しては「当時はもうけさせたかったという思いだったが、結果的に損失を与えてしまって申し訳ない。非常に反省しており、今後はこうした事業に関わらず一からやり直す」と謝罪した。 起訴状などによると、4人は山崎容疑者や伊藤被告と共謀し、2018年12月11~26日の間、3回にわたって元本保証と金利支払いを約束し、客2人から計700万円を集めたとされる。【森田采花】

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