昨年夏に大津市の少年(18)が自宅で妹=当時(6)=を暴行し死亡させた事件に関連し、麻薬や覚醒剤など複数の違法薬物を所持したなどとして麻薬取締法違反、覚醒剤取締法違反などの罪に問われた介護職の母親(41)の初公判が3日、大津地裁(髙橋孝治裁判官)であり、母親は無罪を主張した。 起訴状によると、母親は昨年8月4日、大津市の自宅で麻薬「ケタミン」や覚醒剤、大麻を所持し、7月下旬~8月4日の間、ケタミンを使用した、としている。 罪状認否で母親は「家に薬物があるとは思っていなかった」と述べ、麻薬の使用も否認した。 少年は昨年7月下旬~8月1日、自宅で妹を殴ったり蹴ったりし、外傷性ショックで死亡させたとして、8月4日に傷害致死容疑で逮捕された。大津家裁は9月17日、兄妹がネグレクト(育児放棄)状態だった家庭環境などを考慮し、保護処分とした。