千葉市にある神社の境内に産業廃棄物を埋めたとして、建設会社の元社長ら5人が2月2日逮捕されました。 記者リポート 「今、敷地内の掘り起こし作業が行われていて、中からコンクリート片のような大きな石が出てきたことが確認できます」 産業廃棄物が埋められていたのは、島根県の出雲大社の分祀で千葉市若葉区にある「出雲大社千葉総国講社」の境内です。 千葉市中央区の「鈴木建設」の元社長・鈴木康之容疑者(58)と、その社員など計5人が廃棄物処理法違反の疑いで2日逮捕されました。 警察によりますと、鈴木容疑者らは2019年の6月から8月中旬にかけて、神殿の新築工事中に別の工事現場で出たコンクリート片などの産業廃棄物約17トンを、境内に埋めた疑いが持たれています。 工事終了後に神社の関係者から「植物を植えようとしたらコンクリート片などが出てきた」と相談があったことから敷地内の掘り起こし作業を行い、鈴木容疑者らの関与が明らかになりました。 警察は5人の認否を明らかにしていません。 事件について神職の男性は「最初はすごく信頼していたが裏切られたという気持ち。今後また同じことを繰り返してほしくない」と述べました。