和歌山県海南市発注の公共工事をめぐり、便宜を図る見返りに業者から現金約２６５万円を受け取ったとして、和歌山県警は３日、収賄容疑で、市都市整備課建築係長、木下知海容疑者（４６）＝同県有田市＝を、贈賄容疑で和歌山市の建築設計事務所社長、木田吉宣容疑者（４８）＝和歌山市＝を逮捕した。木下容疑者は容疑を認め「生活費などに使った」と供述し、木田容疑者は容疑を否認しているという。 逮捕容疑は、令和元年５～１２月ごろの間、木下容疑者は市立小中学校や市営住宅の工事などで便宜を図り、その見返りと知りながら２年１２月、木田容疑者から現金約２６５万円を受け取ったとしている。 木下容疑者は平成１７年ごろ～２１年３月までこの建築設計事務所の従業員で、２１年４月に海南市職員に採用された。