山梨県職員の男が収賄と恐喝の疑いで逮捕された事件で、男が県に提出された書類の不備をきっかけに現金を要求したとみられることが分かった。 収賄と恐喝の疑いで逮捕されたのは、県農政総務課の副主査仲川賢司容疑者だ。仲川容疑者は2020年2月、県土地改良事業団体連合会の男性職員に「指導料」を要求し、現金7万円を受け取った疑いだ。 捜査関係者などによると、農地情報に関するシステムを巡り、連合会が2019年7月ごろ、県に提出した業務計画書などに不備が発覚。その後、仲川容疑者は男性職員に対し、業務の見直しや原因究明を目的に報告書の提出を指示し、半年間で約50回に渡り修正を求めたという。 警察は計画書の不備をきっかけに、犯行に及んだものとみて捜査している。