2019年の選抜高校野球大会で知人に野球賭博をさせて手数料を受け取ったとして、警視庁組織犯罪対策4課は2日、ともに指定暴力団住吉会系組幹部の小宮山欧果(おうか)(52)=東京都杉並区松庵3=と、後藤進之助(49)=同区西荻北3=の両容疑者を賭博開帳図利容疑で逮捕したと発表した。 逮捕容疑は19年3月15日~4月4日ごろ、東京都内またはその周辺で知人の30~50代の男女9人に、出場32校の中から決勝に進出する2校を予想させ、掛け金計13万6000円のうち手数料として約4万円を徴収したとしている。この大会では決勝で東邦(愛知)が習志野(千葉)を破って優勝したが、的中者はいなかったという。予想した9人も賭博容疑で書類送検する方針。 両容疑者は容疑を認め、小宮山容疑者は「約10年前から春夏の甲子園で野球賭博をさせ、計約1200万円の掛け金を集めていた」と供述しているという。同課は、両容疑者が掛け金の3割を手数料として集めていたとみている。【林田奈々】