山梨県教育長が不祥事再発防止で緊急要請
産経新聞 2022/1/31(月) 19:10配信
山梨県の三井孝夫教育長は31日、オンラインによる市町村教育長、県立学校長らとの会合を開き、不祥事再発防止の緊急要請を行った。1月29日に市川三郷町立小学校の教諭による児童名簿の情報漏洩が明らかになり、24日には富士吉田市立中学校の教諭が盗撮容疑で逮捕されるなど、教員による不祥事が相次いだことから臨時に開催した。
会合には73人が参加。三井氏は「卑劣極まりなく、信じがたい不祥事が続発している非常事態だ。県民からの教育への信頼は地に落ちている」と語り、綱紀粛正と服務規律の確保に向け、再度徹底することを求めた。
同時に、全教職員に向けたメッセージも出し、「(続発した不祥事を)自分自身の問題として認識し、自らを見つめなおすことを求める」とした上で、「子供たちを裏切るような自らの行いに思い当たる場合には、潔く教育現場から立ち去っていただきたい」と訴えた。
市川三郷町教育委員会の29日の発表によると、20代の男性教諭が金銭目的で勤務校の児童29人分の名簿を会員制交流サイト(SNS)上で知り合った相手に漏らした。金を借りるためにツイッターで連絡を取った相手から「児童の個人情報を買う」と持ちかけられ、児童の氏名、住所、電話番号などが記載された名簿を印刷し、スマートフォンで撮影した画像を相手に送った。町教委は教諭を自宅待機とし、処分を検討している。
このほか盗撮やのぞき目的での女湯脱衣所への侵入など、今年度は教員による不祥事が頻発している。
教諭が児童名簿を流出、報酬支払われずに「個人情報売る教諭がいる」と暴露される読売新聞オンライン 2022/1/30(日) 9:50配信