先月27日から28日の未明にかけ、SNSによる情報拡散を信じた若者が沖縄市の警察署を取り囲み、その一部が暴徒化した。警察署周辺に集まった人数は一時およそ400人とも言われており、近年では珍しい規模の襲撃事件は社会に衝撃を与えている。今回の騒動について“ヤンキー界の重鎮”として知られ、現在は青少年不良文化評論家として活動する岩橋健一郎氏が言及。沖縄で暴走族や不良少年らを取材してきた経験から「共通の敵は警察」としつつも、暴徒化した若者については「野次馬の悪ノリの延長」とする独自の分析を行った。 これまで独自の取材活動で何度か沖縄を訪れたことがあるという岩橋氏は、沖縄県内の不良少年らの傾向について「暴走族や不良少年というのは、意識を対警察に向けている連中が多い。じつは沖縄の暴走族の連中らは中学校時代に対立抗争はすでに終えている。中学校を卒業してというときには、もうみんなが仲間。そこで敵は誰だとなると、やはり警察になる」と説明する。