千葉県の由緒ある神社の境内に置かれた、大量の石やコンクリート片。 全て、神殿の新築工事を請け負った建築会社が埋めた産業廃棄物。 産業廃棄物処理法違反の疑いで、警察は、千葉市中央区の「鈴木建設」元社長・鈴木康之容疑者(58)と、元従業員らあわせて5人を逮捕した。 鈴木容疑者らは、2019年6月から8月の間に、コンクリート片などの産業廃棄物16トン余りを、神社の境内などに埋めた疑いが持たれている。 罰当たりな犯行は、神社の関係者が警察に寄せた相談から明らかになった。 神社関係者「敷地内から、コンクリート片が出てきた」 相談を受けた警察などが、重機を使い、敷地内を掘り起こしたところ、コンクリートのがれきなどが大量に出てきた。 この掘り起こし捜査には、鈴木容疑者も立ち会っていた。 文字通り、神をも恐れぬ不法投棄に、神主は憤りを隠せない。 神主「本当に神様に申し訳ない。神社ですので、神聖な場所にごみを埋める、その神経がわたしには考えられないです」 埋められていたがれきは、木更津市の解体現場など複数の場所から出た廃棄物で、警察は、埋めた経緯などを調べている。